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コラム

1週間は10日

2004年12月13日

北海道工業大学 総合教育研究部長 岩井 泰夫

200年前に起こったフランス革命の成果のひとつはバラバラだった数量の表示を統一したことだ。10進法を採用している世界共通の度量衡単位であるメートル法はこのときに創られた。手の指の数が基本となっている10進数は人間世界にとって扱いやすい数え方である。

しかし、現在使用されているグレゴリオ暦では10進数に統一されてはいない。

60秒で1分、60分で1時間、24時間で1日、7日で1週間、・・・・。

この数え方が始まって全世界に広まった理由はそれなりにある。

しかしフランス革命ではこの中途半端な進数の改良に取り組んだのである。1分を100秒、1時間を100分、10時間で1日、10日で1週間(旬)、3旬で1ヶ月としたのである。

1792年9月22日を1月1日とした新しい暦の共和暦(革命暦)を創った。ところが短期間で元の1週間1日制に戻った。1806年からナポレオンによって元のグレゴリオ暦に戻されたのである。当時は結局受け入れられなかったわけで、1旬で1日の休日としたのが災いしたのかどうか分からないが、宗教上の理由らしいとも言われている。

10進法表示の時計も当時は作ったであろうと推察できるのだが現存しているかどうかは分らない。本物を見たい気持ちに駆られて日本のとある時計博物館で聞いてもみたが、そのスタッフは10進法の時計すらあったことも知らないという返事だった。フランスに行けば現物を確認できるのだろうか。長年持ちつづけている課題である。